今年は、重整備、特殊整備に追われる1年になりそうな店主ですが、コツコツと作業を進めて行きます👀✌
さて、少しづつではありますがセリカXXの続きになります!!
クランクシャフトですが、洗浄後、オイルスプレーで錆防止処理後サランラップで巻いていたんですが、組付ける前にクランクシャフトのジャーナル部分とコンロッドジャーナルを、磨き剤でラッピング処理して行きます!!
ちなみに意味は分かっていませんが💦💦
ベアリング(メタル)部分を磨いて処理する事で、抵抗が少なくなりかじり防止にもなる処理の意味でラッピング?と言うのかと思われます!!
こちらが処理後になりますが・・・
全体的にはこんな感じです!!
通常なら、ここまでする必要はありませんが、この処理をすると気休めかも知れませんが、初期なじみなどストレスなくエンジンの吹けが良くなるかと店主ごとですが処理をしています!
ただし、今回はメタルを新品に交換してるので問題はありませんが、再利用する場合はクリアランスが大きく関わるほど繊細な作業なので、再利用される方は、ラッピング処理前にクリアランス測定必須になります!!(この後やり方が出ます)✋
メタルは、純正ではありません!
この時代の車両になると普通に生産廃止になっています!
しかも、この頃から、正確なセッティングをメーカーが出すようになり、一つ一つのエンジンにはメタル、ピストンも含めクリアランスに対して符号があり、番号に合わせたメタルを使うのですが、すでに生産が無いため、クリアランスの中間域の設定で社外メタルがあるのかなと思っており、純正なら詳しくは調べませんが・・・社外だけに全てに対し詳しく調べました!!
順番になりますが、メタルを取付後、クランクシャフトを載せ・・・
店主は、プラスチゲージと呼んでいますが、正式名称は端折ります(写真右)
写真矢印の緑色に近い細長いのがプラスチゲージになります!
これの潰れ具合でメタルとクランクシャフトジャーナル部分のクリアランスが大きいもしくは狭いかが分かります!
普通にキャップ(クランクシャフトキャップ)を正規のトルクで締め、全てを締めた後に戻して・・・
潰れたプラスチゲージを付属のクリアランスデータ表でチェック!!
これを全てチェックしたところ、ほぼ範囲内でOK!!となりました!
次は、ピストンと・・・
ピストンリングのクリアランスになります!
純正でも確認はしますが、社外品に関しては、特に慎重になってしまうのですが、ピストンリングとシリンダー内のクリアランスを全て測定します
測定中の作業の一コマですが、トップリング、セカンドリング、オイルリング共に調べたのですが、トップリングのみ微妙に誤差があり、気筒ごとに振り分ける事にしました!!
これが無理ですと、リングを削って調整しないとなりません!!
次に、ピストンの重量を全て計測しましたが・・・
さすが、今時のオーバーサイズピストン!!
今回書いていませんが、排気量を超えない状態でのボーリング&オーバーサイズピストンを選択しており、ピストンに関しては、純正が無いので、オリジナルの社外品になります!!
数年前に同じエンジンをオーバーホールしたんですが、この時にあれば良かったなぁーと思っていますが、後の祭りですね!!
特別に作成したと思われる社外新品ピストンなんですが、若干ピストンのスカート部分にエッジがあったので、ペーパーで角(エッジ)を研ぎ初期のかじりを抑制しました!!
次に、コンロッドの重量測定もしましたが、さすが1Gエンジン!!
この時代、トヨタが自信をもって世に出した(この当時)だけあって、バランスは最高!!
ほぼ0.02g以内に収まっていました!!
この後は、シリンダーに組付けて行きますが、コンロッドメタルクリアランス、クランクシャフトスラストクリアランス、コンロッドスラストクリアランス測定と続きます!!
続く👀✋
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