相変わらず残暑が続きますが、熱中症にはお気を付けくださいませ!
さて、完成編となりますが、最後に代替えフロンに付いて少し書いてますので、ご興味のある方は最後まで読んでいただけますと幸いでございます

洗浄したパイプ類をコンデンサーに取付て行きます

こちらは室内側に向かうパイプです

新品のコンプレッサー取付後

最初のブログにもアップしてますが、折れたボルトをドリルで揉んで修正後になります
ここは、バンパーのフォースメントステーを止める大事な部分なので、修正は必須です!!

レシーバータンク取付後です

左のリトラクタブルヘッドランプも取付後

コンプレッサーのパイプも組付けて・・・

室内側に向かうパイプを組付けて完成となり、ここから真空引きへと・・・

真空引き中

当店では、必ず真空引きには最低でも2時間以上掛けて行いますが、洗浄してる関係で倍以上は必ず行います!
一夜が過ぎて・・・

真空のまま漏れも発見できなかったので、ガスを入れて動作チェック!!

この日の工場温度は37度!
アイドリング状態で12度まで冷えていますし、既定の回転数まで上げて確認したら10未満になった為、問題なしと判定!!
無事にお客様にお渡しとなりました👀✋
当社では、旧ガスだから壊れて当たり前では無く、普通に使えるように長く壊れないように作業をしておりますが、いかんせん、当時のエアコンガスは200円や300円程度の値段だったこともあり、作りがあまり良くないのが難点!!
つまり、ガスが安かったのと地球のオゾン層破壊が起きるとは想定外だったために、漏れて当たり前の時代でしたので、3日もガスが持てば良いみたいな感覚で、無くなればガスを補充してもお財布にやさしい時代だったのです!!
まさか、昭和から平成、令和へと長く使われるとはゆめゆめ思ってはいなかったのでしょうね!!
オゾン層破壊の代替えで新しいガス(現在主流)R134aに変更になったのですが、このガスですら環境破壊になるとの事で、今年の頭だったか?昨年の後半からだったか?売る覚えですが、今の新型車には新しい規格のエアコンガスが使われているそうです!
そのうち、R134aもR12の旧ガスと同様、代替えフロンなどが出始めるのでしょうかね!!
さて、ここから代替えフロンに付いての話になります

古い代替フロンガスですが、当社の長期在庫です
当社も、R12の古いガスが入手出来ない時代がございまして、当然ですが上記写真のガスを使っていた事がございます!
当時は、現在主流のR134aガスと成分が同じだったので、大丈夫なのか?の不安はありましたし、店主もその時代無知だったので、旧ガスのシステムに新しいガスを入れたら、壊れる事に気が付いてはおりませんでした!!
結果論になりますが、当時は新しい車に買い替えるまでの応急修理的なガスが代替えフロンであり、壊れても1シーズン持てば大丈夫的な考え方だったんですね!

写真左は、代替えフロンに代わった頃のガスなのでほぼ100%R134aですが、その後、LPガスを混ぜて混合したタイプや、ほぼLPガスの代替えフロンも誕生していますが、LPガスは基本的に鉱物系なのでR12と互換性があり、壊れにくいメリットがある反面、引火性が強く、ガスが漏れた場合着火物があると燃えるデメリットがあり、最後に考えられたのは写真右の混合型になります!
ただ、結局は、旧ガスとの互換性は全くなく考えた答えがレトロフィットなるものを使い、旧ガスのシステムのゴムパッキン類を新しいシステムのパッキンに交換し、潤滑オイルも新しいガス用に変更する事で、旧ガスのシステムを流用した状態で新ガスを使う方法を利用する事にはなったのですが、この方法も古く、レトロフィット自体が入手困難になりつつあります!!
ちなみに金属自体にはどのガスが入っても影響はなく、シールやパイプをつなぐ時に使うゴムパッキンを変更する事と、潤滑オイルは旧ガスと新ガス用では全く互換性が無いので、全てを入れ替えて洗浄する事で旧ガス仕様でも新ガス仕様になると言う事になります!
説明が、硬くて何言ってるか?分かりづらいと思いますが、代替えフロンを入れる際は、ゴムパッキンとコンプレッサーのシールパッキン類を新しいガス用に交換し、さらに洗浄して新しいガス用の潤滑オイルを使う事で、代替えフロンでも問題は無いのですが、ガスを入れるバルブ(口)が違うので、分かるようにしておかないと間違って旧ガスを入れてしまったら大変な事になりますから、無難にレトロフィットを使い、新ガスで変更する事をお勧めします!
ただ、ここだけの話ですが旧ガスは無くならないガスなので、金額は高いですが旧ガスのまま修理して使うのもありでしょうか?
ただし、入手は厳しいので、高額になるのは必須です!!
最後に、潤滑オイルも性能が良くなって来まして、旧ガス(R12)と新しいガス(R134a)両方に対応してるマルチオイルが存在します!!
既存のエアコンエアコンシステムが旧ガスの場合、新しいガスへと変更するにはコンプレッサーの交換や洗浄など予算的に高額になってしまいますが、旧ガスのシステムに新ガスを入れてしまうと今回のブログ車両みたいな悲惨な状態になり、ほぼ全交換は必須になります。
なので、旧ガスのお車をお乗りになってるオーナーの方!
長くお乗りいただく場合、一時的に補充で済ませるなどの対応をする際は、必ず補充していただく業者さんに、代替えフロンなのか?純然たる旧ガスか?を確認したうえ、補充していただくようにお願い申し上げます!
大事なお車です、予期せぬトラブルを防ぐ意味でもご理解をいただけますと幸いでございます👀✋
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