毎日暑いと、いい加減、話をするのもなんですが・・・でも熱い
この字でいいでしょ
さて、昨日の続きで補足しますが、たまたまワコーズの方が来たので、エアコンプラスに付いて聞きました
驚いたことに、2年に一度の施工が良いとの回答
確かに、中身の量は、添加オイルが5ccでエアコンガス分が20ミリグラム
量的には問題は無いのですが、例えば、10年間何の問題も無くエアコンが使えている車があったとします、この車両に残りの10年で2年に一度施工するとガス量が200グラム、添加剤オイルは50cc増えることになり、当たり前ですが、ガス漏れしていない限りオーバーガスとオーバーオイルになります
エアコンガスには規定量が決まっており、多くても少なくても効きが悪くなるのにプラスオイル量が増えるとコンプレッサーには良いのですが、ガスにオイルが混じって気化するガスの妨げになって冷えなくなってしまいます
つまり、エアコンガスが少しづつ減りやすい車とか、定期的にガスチャージをしないと冷えが維持できない車などにはメリットは有ると思いますが、何の問題のない車には、一度施工する分には、問題ありませんが、定期的に施工する必要はありません
まずは、お試しで施工をすることは大丈夫ですが、何の問題も無く、冷えてるお車に定期的に施工するのは避けたほうが後のトラブルを考えるとやめたほうが無難です
この件に関しては、ワコーズさんの担当者にも苦言を呈しました
話ばかりですみません、本題へと・・・

部品も揃ったので、作業開始です
まずは、ガス漏れが起きてる主原因のエバポレータ(車室内に有る部品)、エキスパンションバルブ(ガスをスプレーみたいに気化するパーツ)、レシーバータンク(湿気取りや汚れ取り、エンジンだとオイルエレメント的な役割)を交換します

エキスパンションバルブ位置
昔は、エアコンユニット(車室内)に一体に組付けて有るのですが昨今は、エンジンルームから簡単に交換が出来るようになっています

レシーバータンク
こちらも、メーカーによって違いが有るのですが、タンクのみ交換できるタイプと、中のフィルターのみ交換できるタイプと2種類あります

最後に、ダッシュ盤のセンターにエアコン・ヒーターユニットが収まっています
3箇所交換するのですが、エキスパンションバルブは室内ユニットと一緒に取り外すことも出来るので、レシーバータンクから

右が外したレシーバータンクです
いきなりですみませんが、新品との比較です

レシーバータンクを外した後のコンデンサー側
逆さまに付いてるので、バンバー下のアンダーカバーを外すと作業しやすいのですが、おうちゃくして、フロントグリルを外して作業しました

取付後です
次は、室内に向かう配管を外します

矢印部分がエキスパンションバルブですが、パイプだけ外して、後は室内から作業します

ハンドルエアーバック取り外し後
新しい車は、エンジンを停止してから5分ほど放置してから、バッテリーのマイナス端子を外します(メーカーに寄って放置時間は違いがあります)、こうする事で、ナビゲーションなどの記憶をバックアップします
いい時代ですね、いつもバッテリー外したら初期設定が面倒なんですが・・・って、難しいナビ等の設定はやってますんけど
記憶するタイプは、元通りの状態から復帰するので便利ですね

余談多すぎですが
ここからは写真のオンパレードで失礼します

ハンドル外してエアーバックの配線部分を固定しています
回してキツくなったところから反転してまたキツくなった間の回転数を2で割ればそこがセンターになるから気にしなくてもいいのですが、面倒なので外した時点で回らないようにマスキングで固定します

ディマスイッチ、センター部分、助手席エアーバックまで外した状態

ダッシュ盤カバー取り外し後
ここからが、結構大変でした

こちらが、外したパーツ達

ようやくユニットにたどり着きました
おうちゃくしようとこの状態でエバポレータ類を交換しようと思ったら、逆さまにしないと交換できず断念
一番外したくなかった、ヒーターホースを外してユニットをまるごと外します

ヒーターホース取り外し後(エンジンルーム側)

外したユニット
右側にエキスパンションバルブが見えていると思いますが、写真下側が車に取り付けると上になって、写真上側が下になります(ややこしくてすみません)

こちらが、今回のガス漏れ主原因部分のエバポレータ
ガス漏れ検知液が、肉眼でも解るほど緑色になっています
そんなに古い車では無いのですが、こんなに酷い状態のエバポレータを見たのは始めてかな

こんなに酷いなら、熱交換時に起きる水と一緒にドレンからガス漏れ検知液が流れる訳ですね
本日は、ここまでですが、次回は交換組付け、完成編となります
最後に、この猛暑ですから、エアコン修理のお問い合わせが圧倒的に多くはなっておりますが、現在、盆休み明け後も微妙なほど混み合っています
ガスが少し足りないから、ガスチャージをご希望のお客様は、大変申し訳ございませんが、お近くのセルフ以外のスタンド様、もしくは、お近くの整備工場(ガスチャージ出来るところ)などにお願いをしていただけましたら幸いでございます。
ただ、ガスを入れても冷えない、根本的に壊れている、ガスが入っているのに冷えないなどのトラブルに関しては、お待ちいただけるのであればご予約でお受けしておりますので、ご一報いただけます様、よろしくお願い申し上げます
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